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買取り査定前に、キズなどは修理しておいた方がいい?

 私もこの業界20年。 しかし20年経っても変わらず受ける質問というものもあり、その一つが今回このテーマ。 ”車を売る前(査定前)には、キズや凹みとかは直しておいた方がいいのか否か” というポイント。

ページINDEX (2015年2月最終更新)
  1. 基本的には直さないのがベター。
  2. 但し!直さない事によって損する事だってあるので要注意。
  3. なお、こういったケースだと直されておく方がいいかな。
  4. ちなみに、直す直さないで査定を仰がれるのは×
  5. それともし直す場合でも、、、

基本的には直さないのがベター

 基本的には直さない方がいいです。 確かに直した方が見た目にも第一印象的にも良くなるので、査定評価もそれなりに上がりそうでは御座いますが、しかしほとんどの場合 その手間とか時間とかまで考えていると ”損” する事の方がやや多しとも言えるでしょう。 何故なら---

 それらキズの補修に必要な減額分は適正相応に処理されるのが一般的ですし、またもしその部分がキレイになったとしても、キレイだからといって特別査定評価が増えるわけでもありませんので。。。

 例えば実費10万円(予定)の修繕費に対し10万円の減額査定なら〜 直しても直さなくても損も得も出ません。 強いて言えば、直すに必要な手間がかかった分 損しているとも言えるのではないでしょうか。 (※ なお、この減額の額は一般的には分かりません。 現状でいくら、、、 といった査定評価になりますので

 また実際現場では、小さい傷程度であれば目をつぶるお店も意外と多いですし。。。

 点数で加減点など〜 査定業務はけっこう事細かい部分までチェックするようになっておりますが、しかしそれらはあくまで ”理想” であって現実的ではありません。 またそもそもそんなに細かくチェックしていないお店だってけっこう多いですし(中古車屋さん系に多いかな)。 それとその他、もし目の前に喉から手が出るほど欲しいクルマがあり、実際それを目のあたりにして査定しているとしたら〜 少々のキズくらい何の問題ともせず、場合によっては目をつぶってでも積極的に買取り査定へ乗り出してくるなんてこともありますので。

但し!損する事もある

 但し!そうかと言っても--- 逆に直さない事に起因する損失があるのも事実。 例えば---

 それらキズの補修に必要な減額分が、かなり多目に見積もられる事も多いですので。

 特にオークション相場方式で査定を行うお店では、こういったキズや凹みは ”定価実費” での減額とする場合が多いです。 ただ、こういった修繕費ってけっこうあいまいなんですよね。。。 またけっこう費用が高いというイメージも強いですから。。。 なのでこういった ”傷” を弱点として逆に利用され(足元を見られ)、通常の修繕費よりも多目に、場合によってはここぞとばかりに!かなり割高に見積もられて減額査定される事も多いです。 (※ 通常なら定価でも10万円で直るところを〜 この辺りユーザーには分かり難いという点を逆手にとり、15万円とか20万円とかで見積り減額するとか。 ちなみにまたこの辺り、かなり多目に見積もられていたとしても、もちろん減額の額は知らされる事ありませんし、ユーザーも思いのほか無頓着である事も多いようです。 だってもう手放すクルマですし、しかも実際その額を支払うわけではないですから、案外適当にしか考えられない事も多いようですし

 また何もオークション相場方式でなくとも、厳格な加減点法による査定を行うお店でも可能性は否定出来ませんので予め。 (※ いくら厳密に点数化していても、最終的に査定価格を決めるのはそのお店自身の湯加減・塩加減にもよりますので

 ちなみに、こういったキズを直す直さないなどの基準判断は先ず不可能と言えるでしょう。 しかし直さない事による損失の防止策は御座いますので、一応加えご参考までに。 それは--- 事後事前一括査定サイトなどを利用するなどで、色々な買取り屋さんに査定してもらう事です。 そうする事でこういった ”足元を見られる” リスクが減るばかりでなく、リアルに数値を見て比較などが出来ますので、特に深く考える事なく直感的、かつ自然体で損のない選択に繋がるとも。 ぜひ。

なお、こんな場合では直した方が、、、

 なお、これまではキズを直さない方向での話でしたが、しかし場合によっては直しておいた方が良いパターンなんかも御座います。 それは---

 ピカピカの高級車とか、かなり高年式のクルマ、それとプレミア価値の高いクルマかな。

 第一印象が全然ちがいますからね。。。

 ピッカピカの高級外車と、片やキズモノの高級外車。 まるで新車みたいなキレイなクルマと 片やキズモノの高年式車。 こういった場合、色々とオーナー乗り手の扱いも肌で感じられますし、同じ高いお金を出して買うなら誰もが少し予算積みしてでもピッカピカにキレイな方を選びたいように、買取り屋さんだって同じように考えます。 実際こういった好印象を受けるクルマだと、やや予算の紐がゆるむお店も多いですし。。。 (※ ちょっと状況は異なるかもしれませんが、程度は同じなのに、新車時のビニールカバーや養生シートが付いている状態とそうでない状態では、先者の方がよりモノが良く感じられますよね、、、 と、そんな感じにも似ているかな

 但し、やはりいずれにしても こういった直す直さないという基準・境界線は雲をつかむような難しさがありますので、また実際その車種や現車を見て見ない事には的確なアドバイスは困難ですから、現実には直すというよりも〜 事後事前において一括査定サイトなどを活用する事のほうが現実的な理想かな。 中には傷なんか気にせず積極的に欲してくれるお店に出会えるかもしれませんし。。。 (※ もし目の前に欲しい在庫があれば、誰もが、少々のキズぐらいでは気にせず積極的になりますもんね ^^)

ちなみに、直す直さないでの査定依頼は×

 ちなみに、これまでの色々なパターンを考察してみると、 ”直さずこの状態のままだったら査定はいくら、でももし直したら査定はどうなる?” みたいに、キズや凹みを直す直さないで査定を天秤にかけるという方法も思いつくかもしれません。 しかし一応念のため言っておきたく思いますが、これは出来るだけやらない方が良いと考えられてください。 何故なら---

 買取り屋さん側にとっては、お客様に直されるより 自社にて直した方がはるかにお得。 だからもし事前に直されてしまうかも、、、 と察知したならば、必然的に色々と理屈を付けてきて自社に有利に動いてくるでしょうから。

 例えば直さない場合で10万円の減額査定。 しかしそれを自社工場、もしくは業販にて修理すればけっこう安く上がるもの。 おそらく平均すると半額程度で直せるのではないでしょうか。 なのでもし直さないで買取り出来れば必然的にプラス5万円の利益が望める事に。 しかしもし直されてしまうとこの利益が望めなくなってしまいますので、場合によっては極端に ”直した場合を不利に” もっていくのが当然の動きと言えるでしょう。 (※ キズ有りでもかなり好条件で査定しているから、もし直されても1万円アップ程度かな、、、 なので直されない方がイイですよ〜 みたいな

 また直した方が高額査定かも?といった前提は、あくまでその修繕の事実や経緯をお店が知らない場合に限っての事ですし。

 もし予め直すか直さないか、、、 といった事実が分かっていたならば、第一印象での高額査定なんてありえない話になってしまいますし、またわざわざ自己負担の増える高額査定も出さないでしょうし。。。

それともし直す場合でも、、、

 それとちょっと補助的に補足しておこうかと思いますが、
もしどうしてもキズや凹みは直しておきたい、、、 といった場合には、修理されるお店と売却先となるお店とは 全く異なる別のお店にしておくのは必須前提だと考えておきましょう。 基本、どちらにしても買取り屋さんに有利なようにしか動きませんから。。。

 以上、各ご参考などまでに。

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 自動車業界20年!な、車屋さんの私が運営管理する 車買取に関するニュースとか情報、時には裏話とかの・・・ ニュース&ブログ (← そのまんまやないかいっ!)。

当ブログは私が執筆しております

業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。

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