車売却知識ウィキ/Wiki
車買取比較・中古車査定 相場研究所
TOP PAGE > 車売却予備知識 > 加減点法とは?

査定における加減点法とは?

 加減点法、、、
まあ先ず簡単に言えば、査定業務の流れにおける ”採点” 手法のひとつで、一応は業界標準とされる査定方法であり、一般財団法人・日本自動車査定協会(通称JAAI。以下JAAI)によって推奨・管理・教育されているモノ。 ちなみにJAAIは中古自動車査定士制度を運営する協会でもあり、いわゆる ”査定士資格” や ”査定業務実施店(加減点法にて査定を実施しているJAAI認定店)” なども管理する査定業界においては主軸となろう機関とも。

ページINDEX
  1. 加減点法とは? そのおおよその具体例など。
  2. 加減点法の現実。 実は、、、
  3. 加減点法のメリット/デメリット。
  4. 加減点法を使っての査定。 よく見られる、見られやすいお店とか。

加減点法について具体的に

 ”採点手法” と一言で言っても全く具体性ありませんので、これら査定手法を簡単に説明してみますと、、、
チェックシートを片手に こぶし程度の凹みがあれば10点減点。 車検が一年近く残っていて自賠責保険も残っているので10点加点ー みたいに、点数式に数値を加点・減点して行き、最終的に価格に反映させる ”点数” を採点・集計していく事が当本題の最終目的とお考え下さい。 尚、これら加減点の基準はJAAIにて一定に定められており、その加減点箇所や加減点値を現車やチェックシート等から導き出すのが査定士の仕事だと思われて下さい。

但し、現実は、、、

 と、ここまでは、査定業界ってけっこう厳格に管理などされているんだ、、、 と、そう皆様思われるかもしれませんが、しかし現実はー こういった加減点法を採用しての査定業務を行っているのは意外と一握りのお店だけなんです(※ その他採点方法例。 ちなみにこういった加減点法をお店独自にアレンジした、オリジナル加減点法なんてのも)。 何故なら! こういった査定基準や査定士制度などはあくまで標準とうたいながらも ”推奨(任意)” でしかないからなんですね〜 ^^ クルマ屋さんがJAAIに加盟、もしくはJAAIの取決めに順守しないといけないなんて義務はありませんし、そもそも資格を持つ査定士でないと査定してはいけないなんて事もありません。 もちろんそれを強制させる権限や法的根拠なんて一切存在しておりませんし。。。

 ちなみに、JAAI認定の査定業務実施店に対してもそれほど拘束される義務や強制性なんてのもなく(※ 一応規則としてありますが、まあJAAI自身加盟店からの賛助金などで成り立っているという立場もあり、業界20年の私でもそこまで徹底されている形は見たことも聞いたこともないです。 尚、私も以前 査定業務実施店にて勤務していた事もありますが(今は独立クルマ屋さんの身)、はっきりいってあの加減点法はめちゃめちゃメンドクサイし無駄骨も多いです。 手間暇時間かけて査定しても買取りや下取り出来ない場合も多く、査定する側の人件費も○○にならないほどに。 なのでJAAIのチェックシートなんてのもありますが、皆、そのシート片手にそんなに精査する事もなかったですねー (会社公認。というよりそもそも会社では全くオリジナルの査定票を使っておりました。まあJAAIのチェックシートが有料でもありますし))、

 まあこれが業界内の実態とも言えるべきものかと。

 それとまたもしこういった加減点法を採用しているお店だとしても、そもそもその行為は ”採点” にしか過ぎず、その点数を実際の査定価格へ変換させるのは そのお店の相場基準など次第だという面もあり(※ 一応JAAIにてもこういった相場基準に対するなんちゃらブックなどと言う価格指標もあるが、それも必ずしも参考にしないといけないというわけではありませんし(そもそもこれも確か有料だった記憶が)、もちろん参考にしたとしても、あくまで相場は参考までに、それ以上は各お店の都合などに合わせ数字は自由に設定する事になりますので(ここら辺まではJAAIも完全ノータッチ)、まあ結局は、、、)

 だから買取り屋さんが違うと査定結果も違うんです。 という事にも。

 一応JAAIとか加減点法とかは、ユーザーカーの査定評価をユーザーにとってもお店にとっても中立に、かつ公平に、、、 という狙いで運用されておりますが、ただまあ結局 査定結果は不透明な各お店の都合一方で左右されてしまうのが現実ですから、私の個人的にはなんだかな〜 と(ちなみに、JAAIは創立されてからたぶん40年近くなろうかと思われ(2014年現在)、それでも現状こんなのが現実ですから、おそらく今後もそれほど変わって行かないであろうかと)。

加減点法のメリット/デメリット

 先ずメリット(長所)。 加減点の具合や基準、そして査定クオリティが一定に保たれやすく、数多くの拠店を持つような買取り店や販売店などでは、同傘下店舗同士での不測の査定競合が避けられたり、また店舗が違うと査定価格が違う、、、 等と言った、お客様目線から見て不信感を持たれやすいポイントを容易に かつ徹底して自社管理&統一出来るため、それと査定する人間(店員スタッフ、営業マン、査定士など)によっての誤差が少なくなるため、査定ミスなど 自社の不利益リスクが軽減される。 といった面も。

 しかしお店側のメリットばかりが目立つような。。。
(※ 一応公正に査定してもらえるー といったメリットなどもあるかもしれませんが、しかし実際には お客様は高く買取り、もしくは下取りしてもらえればそれに越したことないわけで、なので高ければ何も加減点法でなくとも何でも良いワケで、、、 それと修復のキワドイ車を間違って事故車と誤査定されてしまうリスクを軽減ー なんてメリットも思い浮かびますが、しかしそういった場合は誤査定うんぬん、絶妙なお店の都合がアラワになってしまう事も多い裏事情なんてのも。 なのでまあなんとも)

 そしてデメリット(短所。欠点など)。 業界でも最もかなり厳し目の査定価格になりやすい査定方法のひとつとして知られており、まあその辺りは 各お店の採点後の相場基準によってずいぶんと変わっては来るものの〜 まあこれはこの手法を採用しやすいお店の傾向から来るものなのかな?(← これは後ほど) 実際、私が知る範囲内でもかなり厳し目傾向であるという事は一応予め。 それと査定ミスで見逃しがない。 つまりお店側のミスでうっかり高く買い取られてしまうという 何とも嬉しいハプニングの確率は格段に下がってしまうでしょう。

 う〜ん。 対しこちらはユーザー側のデメリットばかりが目立つような。。。

加減点法のよく見られるお店等

 先ず一番よく見かけやすいのは新車ディーラー販売店の下取りやディーラー系列買取り窓口による買取り店かな。 まあここら辺りは、新車ディーラーの下取り査定が低めだという所以にもつながって来ようかと(まあプラス、そもそも相場基準がかなり低いというポイントもあるんですがね)。 それと一部、大手買取り店でも見られる事もあるでしょう。 ちなみに、JAAIフォームのチェックシートを持って査定しているからと言っても、必ずしも加減点法によるものとは限りませんので その辺りは一応予め。 フォームが精巧に出来ているので、そのフォームを利用して全く別の査定方式でチェックしているなんて事はけっこう多いですから。。。


Copyright(c) 車買取比較・中古車査定 相場研究所 All Rights Reserved.