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クルマの売却査定/買取り査定と委託販売

 最近はあまりシェアの伸びは感じられないかな。。。 ”中古車の委託販売
ご自身の愛車の売却(下取り売却、もしくは買取り売却)の折にて、下取られ先の車屋さんや買取り屋さんなどの ”買値” よりももっと高値で売りたい、売れるかもしれない、、、 という事で、お客様の言い値・理想値・希望値(高値)でも売れる先を探してくれたり仲介してくれたりする中古車の販売手法(転売手法)の事ですが。 (※ 中古車雑誌などに掲載してもらったりなども)

 ちなみに--- この委託販売。車屋さんの私から一言添えさせて頂くなら、ぶっちゃけ、、、
素直に買取り値の比較 & 売却” をオススメ致します。それは何故なのか。。。

ページINDEX (2014年9月最終更新)
  1. 得をするのは販売店ばかり(委託してくれるお店)。
  2. お客様の負担多し。
  3. ここだけの話。 委託販売での成約率って本当に僅かなんです。
  4. 営業トークネタの餌食の宝庫? とも。
  5. じゃあ、最終的に 委託販売はどう考えておくべきなの?

得をするのは委託販売店ばかり

 委託販売のほとんどが--- おそらくお客様が車に乗りながらも、色々な購入希望者と商談を常に斡旋?してくれ、高値売却を積極的に実現してくれようと、、、 というモノかと考えられますが、しかしコレ、よくよく考えると、委託販売店は良いことずくめなメリットばかりなんです。

 先ず販売・商談上は自社在庫として取り扱いながらも〜 実際の現車はお客様が保管&使用しているので、通常の在庫車なら常にかかってくる ”保管場所費用” とか ”管理費用(展示車保険やセキュリティ)” といった費用の負担が、販売店には一切ありません。 まあこういった余分な費用が省けられるから、その分高く売れる可能性がある、、、 というポイントも確かにあるかもしれませんが、ただ、その分は見えないところで、”月々の駐車場代”、 ”自動車保険” ”自賠責保険” ”自動車各種税金(自動車税など)” これら、実際に売れるまでお客様負担となっている事は忘れないでくださいね。
(※ 通常、クルマを転売すると、残存する自賠責保険とか税金類などを考慮して買い取ってくれますが、まあこの部分はちょこちょこと目減りしております)

 それと委託販売店は ”在庫車” のような扱いで販売のあっせんをしてくれるかもしれませんが、ただ確実に ”販売店の所有するクルマ” ではありませんので、もし委託依頼開始後、いきなり大きな相場下落があったとしても--- 委託販売店は痛くもかゆくもありません。 常に痛みを受けるのはお客様の方ばかりです。 下取りや買取り価格に納得し切れず、委託販売に手を出すが、、、 思っていたより長期戦となってしまい、そのうち大きな価格下落を食らって結局は大損。 と、よくある話です。
(※ 実際、一か月の間に数十万円の相場下落が見られる事もありますし、またこういった下落のタイミングは ”プロのクルマ屋さん” でも想定する事が難しく、時折100万円単位で、、、 といった業者さんもいらっしゃるくらいですから。。。 ^^;)

お客様の負担多し

 先ず乗っていながら、、、 というメリットは、実は大きなデメリットだったりもします。 車に乗ればやはりそれなりに走行距離が進みますし、また予想外の事故の可能性だって考えられますし。。。 (交通事故はもちろんのこと、場合によっては水害・盗難 その他諸々と) しかも商談が入る都度、お店へクルマを持って行ったり 来てもらったりするのも、実際その現場・現実に遭遇すれば けっこうな負担とも。

 そしてそもそも委託販売では、実際には営業マンの話ほど〜 積極的なあっせんはされていない場合が多く、まあお世辞にも売れやすいとは言えませんし。
(※ だって実際の自社在庫ではありませんので、もし売れなくてもほぼ何の損も出ず、、、 売れればラッキーというだけで、また売れれば売れるで 仕入れ値が割高で利益幅の少ない商売となる可能性だってあり、まあ商売にもなかなか ”腰” を入れ難いのが現実的な話かと)

 それと--- 委託販売形態の中には、実際にクルマ屋さんなどの展示スペースに並べてもらい斡旋してもらえたり、社内ネットワークでの在庫リストだけでなく、中古車雑誌(ネット)への掲載も行ってくれたり、、、 と、そういったケースも見受けられますが、 しかし! これらはお客様への負担返しとなってしまう可能性も秘めているわけで(※ 委託販売の依頼を取りやめたら、いきなり雑誌掲載料とか駐車場代の請求を言われてしまったり、また売れれば売れるで、これら費用が加算、もしくは買取り価格調整をされてしまったり、、、 しかも展示車として保管されていても、実際には放置され気味でそのうちバッテリも上がってしまい 多くのお客様に乗り降りいじられキズも増え、結局売れずに返してもらった時にはなんだか調子も悪くなっていて、、、 という事も)、

 まあお客様にとっては 意外なリスクや負担も多い転売手法かとも。

ぶっちゃけ、成約率は超僅か

 成約率うんぬん。 私もこの業界20年で、色々なお店を渡り歩き--- 色々と実際に委託販売の現場を見て来ておりますが、実際そんな委託販売で売れたクルマは本当に ”一握り”。 結局は相場が冷え切った状態での売却を余儀なくされてしまったり、ねばったばかりに 親戚や家族にタダ同然で譲る一手を選ばざるをえなかったりと、その現実は非情に厳しいモノばかりの印象が強いです。 また身近でも そういった委託販売を専門とする業者さんも一時期増えてましたが、結局今も続いているお店はないようにも思えます。 (※ 名を変え場所を変え、、、 という可能性もあるかもしれませんが)

 まあ現実の厳しさを語るに十分なネタとなるかな。

営業テクニックの餌食となる例も

 これ、けっこう多いかと思われます。 また委託販売や仲介販売ならではかな。 おそらく、当初の希望値からは必ず叩かれます。 どのお店も、仕入れ値は安いに越したことがないですし、仕入れ値が安くなれば相応利益も増えますから、まあ当然の現実かと。 ちなみに---  それら値を叩きに来られる時の話術はこんな感じでしょう。。。

 @ 委託を受けた当初から随分と相場が下がって来ておりますので、気持ち 希望価格を下げてみませんか? その方が早く売れるかもしれませんよ。

 A あなたの車に興味をお持ちのお客様が現れました。 しかし、商談を重ねる上でどうしても ”値引き” が必須となりそうで、ぶっちゃけ○○万円ほど値引きすれば成約となりそうなんですが、どういたしましょうか。

 特に A のケースは、もろ営業テクニックの可能性が高く、実際そんな購入希望者も居ないのに値下げしてもらい自社在庫に、、、 といった思いや、稀にもう成約されているが、まるでその値引きが成約条件と言わんばかりに値引きを交渉しに来られ、成約をちらつかせて仕入れ値を下げ利益幅をより多く確保、、、 といった思いでの ”言葉” の場合も多いでしょう。
(※ なお ”売り手も買い手も一律手数料制” の仲介販売の場合だと、こういった営業マンの交渉もやや少なくなろうかと思われ、ただ、表向きには手数料制としていても、それが確実な立ち合い個人売買の仲介などでない限りは--- 売り手と買い手との間に ”隠れたマージン” が存在している可能性も十分に考えられ、もしそういった場合だと こういった値引き交渉も十分に考えられ、またその値引き交渉の実態がそういった意の上でのテクニックという可能性だって)

 これら現実の一例などまでに。
(※ なおもしこれら値引き交渉を断ったら? まあ本当に成約済の案件であったなら功を奏するかもしれませんが、ただ商談の進捗具合とかウソ事実(ハッタリ引っかけ交渉?本当に?)とかは 車の売り手となるお客様には一切分からないモノですから、もし意を外してしまった場合には 本当に売れるチャンスを逃してしまうか、もしくは以後はより売れ難くなる可能性は高いでしょうね。。。

 まさに究極のなんとやら。 ちなみに売れるチャンスを逃すのはまだしも、特に後者の売れ難くなるのは一番キツイ現実ではないでしょうか(やはり営業マンも思い通りにならなかったり、面白味・旨味のない商談は避ける傾向とも言えますので))

じゃあ、委託販売はどう考えるべきなの?

 先ず基本的には、売れればラッキー! 売れなかったら まあ乗るよ。 という余裕ある方にはオススメ出来るかもしれませんが、またとても特殊なクルマというケースでも(キャンピングカーとか)オススメ出来るかもしれませんが、とにかく少しでも高く利益を出したい! 手持ちを残したい! 一心でのご利用は極力避けるべきかと。。。 以上のように、ハイリターンには いとも簡単にハイリスクが必ず付いて回りますから。

 それよりも、現状で最も最高値で かつ即売却可能な先を探し出す方が、それらよりもずっと得策で現実的となろうかと。 もちろんそれら意見は、車屋さんとしても、また業界人の私個人的としても間違いなくそうするであろうかと。
(※ ちなみにその策が予想以上に功を奏し--- やり方次第では、当初考えていた委託販売での価値を上回る価値が出て来る可能性だってあるかもしれませんし)

 以上、業界を知っているからこその意見としてまでに。
(※ LAST UP-DATE: 2014年9月)

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業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。

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