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オークション代行とは

 自動車業界には、競り形式によって中古車の業者間売買が行われている 「会員制・中古車オートオークション」というものがあり、その 「中古車オートオークション」へ、お客様の愛車を〜 業者が代行する形で直接 「セリ」に出し(オークション出品)、いわゆる 「業販最高値」により近い価格での売却を可能にする 「オークション代行出品」という一種の事業が存在しておりますが、

 さて、このオークション代行出品というものは、どういった 「メリット」や 「デメリット」があるのでしょうか・・・

※オークション(オートオークション)とは? 原則 「古物商許可証」を持ち、予め許可された会員資格をも持つ中古車の売買業者のみが出入り出来る 「競り形式の中古車市場(イチバ)」の事。 もちろん一般ユーザーの方は出入りの一切を禁止されていますし、これらのオークション内で起こっている事の全てが部外者には非公開となっています。 ちなみに・・・ この 「中古車オートオークション」は、自動車業界には無くてはならない存在であり、多くの中古車販売店はこういった中古車オートオークションから在庫車やオーダー車の買い付けを行っており、ある意味 「仕入れ問屋」的な存在でもある場所。 もちろん下取り車や在庫車を調整・整理するために、転売先としてもかなり活用されている。 但し、気に入った在庫車等を買い付け出来る反面、出品店マージンなどが多く乗るため 仕入れ先としては最も高額な仕入れ先のひとつとは言えるでしょう 【→ この辺をもっと詳しく】。

オークション代行出品のメリット

 中古車の下取り、もしくは買取り・・・ といった査定相場は、一般的に、一部例外を除きこれらの中古車オートオークションにおける取引き最安相場よりも低く抑えられているのがごく普通な事です。 (※ 実際下取りした中古車などを、わざわざ損をしてまでオークションに出品する業者なんて〜 長期在庫の処分・・・ といったよほどの事由がない限り絶対にありえない事です。 また査定業界にはオークション相場顧客直販相場などまで数限りなく御座いますが、ただいずれにしても、色々なリスクマージンなどをとって行くと 結局はこのオートオークションの取引き最安相場よりも低くなっているのが現状と言えるでしょう)

 という事は? オークション代行出品を利用すると〜
競り形式ゆえ、愛車を業者間取引における 「最高地点」とも言える価値で売却出来る可能性がある! というわけ。 (※ あ、もちろん、代行出品してくれる業者さんへの手数料は別途必要ですが)

 それと査定市場においては、業界内では 「顧客オーダーニーズに合致した買取り、及び下取り」が 考えうる中で最も最高な査定価格が出やすいとされておりますが、ただその可能性は極めて低く、、、 対しこのオークション代行なら、そこまでの最高額まではまず無理ですが、ただ高い価格が出る可能性ははるかに高いと言え、、、 まあ代行業者さんの手数料にもよりけりかもしれませんが、まあそんな所かと。

 ちなみに〜 昨今における中古車オートオークション事情は、インターネットの普及・・・ という情勢の背景などもあり(最近は、インターネット回線を使った 「セリ」が主流となって来ており、遠隔地からの参加も比較的容易になって来たとも言えるでしょう)、USS系、JU系〜 等といった、全国でも比較的大手のオークション会場であれば、全国各地の中古車販売店の仕入れ担当者の注目が集まっていますので、もし! 貴方の愛車を欲しい〜 と思う中古車屋さんが多く居れば、ガンガン競り合ってくれ、むふふ〜 てな感じでしょう ^^

オークション代行出品のデメリット

 オークション代行出品における最大のデメリットは〜!
なんと言っても 「売れないこともある」・・・
むしろ 「売れない事の方が多い」。 とにかくコレに尽きるでしょう。

 率直に! 中古車オートオークションにおける実状を申しますと、まあその出品先のコーナーや、出品時におけるスタート価格の設定によって大きく変わる場合もありますが、オークションに出品してその車が売れる平均的な確率は・・・ 実質約 20%から〜 高くて 40%程度と言われています。

※ 成約率が 80%! とうたっている会場もありますが、この成約率は本当に限定的な出品コーナー(いくらでも良いので買ってね!的な(投げ売り的な)低価格売り切りコーナー等)内でのみの集計データだったり、またこういった限定的なコーナーを含む全体的な成約率だったりと。。。 なのでまあ一般的に出品されるコーナーでは、やはり高くて 40%・・・ というのが限界ではないでしょうか。 【業界20年の私車屋さん談

 つまり、極端に 「欲」を前面に出さなくとも〜 (スタート価格を抑えるなど) 少なく考えても 2回に 1回の割合で落札されない可能性もあるわけで、タイミングが悪ければ〜 いつまでたっても落札されず、出品手数料だけがかさむばかり・・・ という事も。 (2回に一回は?とは言っても、確率的には常に20〜40パーセントですので。 なお、このあたりの手数料計算は、その代行業者によって全く異なるようです)
(※ 参考までに、スタート価格をついつい欲張りすぎると、もっともっと成約率は低くなるでしょう)

 ちなみに・・・ 逆に 「いくらでもいいや」と、高値が来ればラッキー! 程度に投げ売り感覚すぎても、まあそれで 「セリ」によって落札される確率はグーンと増えるかもしれませんが、ただその増えた確率の分だけたまたま偶然にも〜 今までの平均相場より極めて安く落札されてしまう可能性もあるわけで、
(※ 常に安く落札出来ないかと、オークションに張り付いている業者も多いです。 応札(= リアルタイムな入札の事)は無料が基本ですから、軽く数回応札だけしてみて、感覚がなければ次・・・ みたいに、偶然の安値落札だけを狙い続けている〜 みたいな)

 その他では、オークション代行出品の業者によっては、落札店からクレームが発生した場合は、そのクレームに対する対応費用の全てを〜 出品者でもあるお客様負担としている場合もあるようですので、もし落札成立後に、先方(落札店)から重大なクレームが発生してしまった場合には、、、 予想だにしなかった出費に痛手を食らってしまう可能性も。

※ 全国のオークション会場のほとんどでは、落札から 1週間ほどのクレーム申請期間と言う物があり、もし、このクレーム期間内に落札者側からのクレームがあり、かつオークション会場の事務局の判断でクレーム申請が受理されると、そのクレームに対応する修理代等の費用やペナルティは、原則、出品者側の負担となっております。 ちなみに、オークション出品時には、オークション会場の検査員による検査と、出品票と呼ばれる車両状態票が作成され、その情報を元に会員の車屋さん等が入札、及び応札をするのですが、これらのクレームのほとんどは出品票に書かれていない部分であり、また、その点を検査員が見逃していたとしても、その検査員やオークション会場側には一切の責任がない事となっております。

 ・・・というわけで、簡単に、オークション出品代行における 「メリット」と 「デメリット」を紹介してみましたが、 やはりどちらも一長一短・・・ という感じですね ^^

 ハイリスク・ハイリターンを求めるなら 「オークション代行出品」は十二分にアリですが、例えローリターンでも、少しでもリスクがあるのは絶対に嫌だ〜 というのであれば、「オークション代行出品」は正直〜 あまりオススメ出来ないかもしれません ^^

 以上、各ご参考などまでに。


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